マヤカマス シャルドネ "1889・2014" マウント・ヴィーダー(ナパ・ヴァレー) [2014] 《◎125周年記念アニバーサリー・ボトル》 (正規品) Mayacamas 1889-2014 125Th Anniversary
【125周年】限定版■スクリーミング・イーグルの元醸造長、マヤカマスへ。
ナパカベ四天王作の「新たな」「古き良き」シャルドネ造り【Mayacamas Chardonnay "125th Anni." Mt.Veeder 2014】 ○ 新体制による最高傑作をひっさげ、再上陸 ○ △ 有難う御座います。
お陰様で楽天ワイン・ランキング三冠達成!(※米国総合/加州総合/ナパ 各白部門一位:2017年7月30日(日)更新分) ◎アンディ・エリクソンの………シャルドネ? 復権…という言葉が適正かはわかりませんが、1997年以来パーフェクトの無かった 『スクリーミング・イーグル』 に、就任早々、’07年、’10年と二度もの【RP100点】をもたらした辣腕醸造家、アンディ・エリクソン(上画像)。
ところが2012年、突如、当時まだ若干29歳であったニック・ギスラソン(Nick Gislason)への電撃バトンタッチが発表され、一大騒動を巻き起こしました。
で、個人的にはそれと同じくらい驚いたのが、アンディ・エリクソンの 『マヤカマス』 参画でした。
マヤカマスは昔ながらのカリフォルニア・ファンの皆様にはお馴染みの名前かとは思いますが、長らく日本マーケットでは不在期間が続いておりました。
2013年にスクリーミング・イーグルの前共同所有者であるチャールズ・バンクスがここを購入後、イーグルの日本正規輸入元がマヤカマスも扱うこととなり、日本マーケット復活を迎えた次第です。
ですので、チャールズ・バンクス×アンディ・エリクソンというイーグルでのタッグがそのままシフトした…と考えれば自然な流れとも言えるのですが、個人的に驚いたのはそこよりも、"アンディとシャルドネ" という組み合わせ。
イーグル時代はもちろん、彼が携わる造り手には殆んど正統派のシャルドネがありません。
『オーヴィド』 『ダラ・ヴァレ』 『アリエッタ』 『ホナタ』 らに加え、自身のプライベート・レーベルである 『ファヴィア』 にすら無いのですから。
対してマヤカマスは1950年代植樹の古木シャルドネを有し、ムルソー・スタイルの上質なシャルドネを長年造り続けるマウンテン・ヴィンヤードのクラシックな先駆け。
アンディのみならず、ナパ・カベ四天王(ボブ・レヴィ、フィリップ・メルカ、トーマス・ブラウン、アンディ・エリクソン)はあまりシャルドネを手掛けません。
相性的に、大丈夫なの…?と心配した矢先にこのワインです…度肝抜かれました。
◎新「パーフェクト・トリオ」による125周年限定エディション。
先に申し上げれば、没個性的なワインを嫌うアントニオ・ガローニが「スーパー・フィネスド・シャルドネ」と絶賛する作品がこの’14年のマヤカマス。
’13年からがアンディの作品で、’14年はまだ二作目。
そして奇しくもこのヴィンテージにて、マヤカマスは125周年記念を向え、特別な限定ボトルのリリースを行いました。
通常のヴィンテージには、左画像のネック部分のシールがありません。
ガローニ同様、この125周年記念ボトルを「マヤカマスの過去最高傑作。
パーフェクト・ワイン。
」と賞賛する人物がジミー・ヘイズ。
かの三ツ星レストラン、フレンチ・ランドリーの元ワイン・ディレクターであり、前職は’13年に【RP100点】を獲得した 『アイズリー』(旧アロウホ)のセールス&マーケティングのトップ。
アロウホが、新オーナーであるシャトー・ラトゥールのフランソワ・ピノーによる新体制へ、そしてアイズリーへのブランド移行をスムーズに完遂できたのは、ジミー・ヘイズの存在が大きかったとも言われており、フランソワ・ピノーが連れてきた新監督のフレデリック・アンジェラとも半年間アロウホで共に働きました。
そんな辣腕ディレクターのジミー・ヘイズがなぜマヤカマスについて言及を…?といえば、実はジミー・ヘイズ、2014年よりマヤカマスの総支配人に就任したのです。
オーナー、醸造家だけでなく、支配人にも100点ナパに携わった大物が参画し、’14年はマヤカマスにとっての125周年記念というだけでなく、同時にパーフェクト・トリオによる新体制の開幕にもなりました。
▼マヤカマス(Mayacamas Vineyards)ナパ四大マウンテンAVAの一角、マヤカマス山脈はマウント・ ヴィーダー。
その頂上近くに位置し、1889年までその歴史を遡ることができる山岳ワイナリーの元祖的存在、『マヤカマス』。
ドイツ系移民の手により1800年代に開墾され、1941年に英国のビジネスマン、ジャック・テイラーが重力移動式のワイナリーを建設。
1968年に当時ハイツ・セラーズでワイン造りに携わっていたボブとエリノア・トラバース夫妻がマヤカマス・ヴィンヤーズを購入し、上質なカベルネ・ソーヴィニョンの生産者として半世紀にわたり活躍。
1976年のパリ・テイスティングでも、カベルネが米国代表メンバー入りを果たしました。
2013年にスクリーミング・イーグルの元共同所有者であるチャールズ・バンクスが取得。
同年よりその元醸造長であるアンディ・エリクソンがワインメーカーとなり、更に2014年よりアロウホの元支配人であるジミー・ヘイズが参画。
新体制となり、新たなスタートを切りました。
そんな歴史もあり、一般的にはカベルネのイメージが強いマヤカマス。
数々のメディアより山カベ最高峰のプロデューサーと呼ばれていますが、それはまた後日…。
天邪鬼のヤナギヤとしましては、まずはこのシャルドネで復活を祝いたいと思います。
◎マヤカマスのシャルドネ ワイナリーと敷地は、ナパ・ヴァレーで最も冷涼な機構に属するマウント・ヴィーダーAVAの高標高、ペタルマギャップからのフォグ・ラインよりも上(霧を見下ろす標高500〜700メートル)に位置します。
畑は急斜面で火山性土壌が表土に現れ、水捌け良し。
夏は穏やかで、冬は雨が多く、灌漑を一切行わないため、ブドウの個性がワインに素直に表現される…と言います。
実るブドウは一粒一粒がとても小さく、豊かなミネラル感と爽やかな酸味が特徴。
そんな葡萄から生まれるマヤカマスのシャルドネは、当然一般的なカリ・シャルとは異なるスタイルを持ちます。
もともとミネラルと酸を基調とするうえ、MLFを一切行わず熟成にも新樽は極力使用しない(’14年で10%のみ)ため、結果としてシャルドネ本来のクリーンでストレートなうま味を軸とする、鮮明でピュアなシャルドネとなり、味わいにもチョークを連想させるきめ細かいミネラル、キウイ、ライムの皮、マスクメロンなどが感じられます。
アロマには白桃、ライラック、オレンジの花、アーモンドオイルなどが。
◎VINOUS より 【AG96点】 「The 2014 Chardonnay is brilliant. Lemon oil, white flowers, mint, almonds and smoke are all beautifully delineated in this transparent, super-finessed Chardonnay built on total finesse. The decision to pick a touch earlier plus the blocked malo style result in a focused, energetic Chardonnay that hits all the right notes.」 モダンなワイン造りを行ってきたアンディ・エリクソンも、過去のヴィンテージを試飲し、そのクラシックなスタイル(と設備)には戸惑ったそうですが、あえてそれを自分流に改変せず、このポジションに価値を見出し、そして敬意を払い、前時代と同じスタイルでの醸造を決めたそうです(左画像が実際のカーヴ)。
しかしあっさり二年で適応するとは…やはり恐るべき才能。
そんなわけでたっぷりの樽に肉厚なボリューム…というスタイルがお好みであれば別ですが、70年代や80年代を思わせる、クラシックでピュアな緊張感あるシャルドネ(の傑作)も久々に楽しみたい…という皆様は、ぜひ新旧どちらの意味でも "節目" となる、この’14年のアニバーサリー・マヤカマスをお試し下さい。
それでもまだ心配…と仰る皆様には、アンディの「二人の師匠」の顔とワインを思い浮かべて頂ければ安心かもしれません。
まず彼にナパでの最初のワイン・キャリアを与えた人物がポール・ホブス。
そしてアンディを一番弟子と述べる御大こそがジョン・コングスガード。
二人のシャルドネを合わせれば、パーカー198点+也。
●125th Anni.リミテッド・エディションにて、復帰祝い。
【USW】【CHA】 ■ヴィノス(ガローニ)96ポイント
- 商品価格:8,778円
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